フリーランス1年目に実際にかかったお金と収入のリアル
目次
フリーランス1年目、収入と支出の現実を話そう
「フリーランスって実際いくら稼げるの?」「生活は成り立つの?」
そんな疑問や不安を抱えながら独立を考える人は多いと思います。
この記事では、エンジニアとしてフリーランス1年目を過ごした筆者の実体験をもとに、実際にかかったお金・得られた収入・無駄だった支出ややってよかった投資などをリアルにお伝えします。
これから独立を考えている人、1年目で不安を感じている人の参考になれば幸いです。
1年目は「お金の不安」との戦いだった
フリーランスとして働き始めて、最初に直面するのが「お金に対する不安」でした。
会社員時代は、毎月固定の給料が入り、税金や保険料も天引きされ、生活はある意味“自動”で回っていました。
でも、フリーランスになるとそのすべてを自分で管理しなければなりません。
案件が決まらなければ収入はゼロ。
保険料や住民税は前年度ベースで請求が来るので、収入がない月でも支出は普通に発生します。
固定費を一気に見直した
特に最初の3ヶ月は、まとまった案件がなかなか決まらず、「今月赤字だ…」「来月どうしよう…」と焦る日々でした。
そこでまず取り組んだのが、生活コストの見直し。
- 不要なサブスクを一斉解約
- スマホを格安SIMに変更
- 外食を減らし、自炊を徹底
- オフィス賃料の見直し(コワーキング利用へ)
「不安」は、金額が不明だから大きくなります。
自分の“最低限必要な生活費”を明確にして、どこまでなら赤字でも耐えられるかを把握するだけで、心がかなり落ち着きました。
✅ ポイントまとめ
・不安=数字が見えてないだけ
・赤字でも“耐えられる状態”を作っておく
・最初は案件より、支出のコントロールから始めよう
実際にかかった初期コストはこれだけあった
フリーランスになった直後、地味に財布を圧迫してきたのが「初期コスト」。
開業自体は無料でも、“ちゃんと仕事できる状態”を整えるにはそれなりに出費がかかります。
ここでは、実際にかかった初期費用をカテゴリ別に分けて紹介します。
開業・税務まわりでかかった費用
開業届そのものは無料ですが、スムーズに事業を運営するためには会計ソフトやサポート体制が必要になります。
- freee会計の有料プラン:年間13,000円程度
- 青色申告の帳簿管理:勉強に本や動画購入
- 開業サポートの相談料:スポットで5,000円前後
💡 合計:約2〜3万円(初年度)
仕事環境の整備にかかったお金
フリーランス=自宅が職場になるため、環境の快適さは作業効率に直結します。
- ノートPCの買い替え(M1 MacBook):約17万円
- サブモニター(27インチ):約3万円
- オフィスチェア(中古):約2万円
- デスクライトや電源タップ、ケーブル類:1万円弱
💡 合計:約23万円(必要最低限にしてこの額)
営業・コミュニティ参加のための出費
意外と見落としがちなのが、「人とつながるためのコスト」。
- オンライン勉強会参加費(connpass等):無料〜2,000円
- 名刺作成&ポートフォリオサイト(サーバー+ドメイン):年間1万円
- SNSのデザインテンプレ購入(Canva Pro等):月1,500円程度
💡 合計:年間で1.5〜3万円程度
初期コスト全体のざっくり合計
📊 合計:約30万円前後
もちろん、やり方によってはもっと抑えられますし、中古や無料ツールをうまく使えば20万円以下でも可能。
ただし、「快適な仕事環境」と「営業に使えるツール」には、ある程度の投資をしておいて正解だったと今では感じています。
✅ ポイントまとめ
・初期費用は“家と仕事”のセットアップ費
・無理に削りすぎるとストレスや効率ダウンに
・PCや椅子などは“自分への投資”として考えるのが◎
収入の推移と案件数のリアル
「実際、フリーランス1年目っていくら稼げるの?」
これ、誰もが気になるポイントだと思います。
結論から言うと、スタート時の営業力・スキル・運にもよるけれど、最初の3ヶ月はけっこう厳しいです。
ここでは、筆者自身のリアルな収入の流れを月ごとに振り返りつつ、案件数・単価感もざっくりシェアします。
最初の3ヶ月はゼロ〜超不安定
フリーになった直後、案件はすぐに見つかるわけではありません。
登録していたエージェントからの提案や、知人経由の話はくるものの、「条件が合わない」「タイミングがずれる」こともしばしば。
- 1ヶ月目(◯月):収入0円(登録・面談・スキルシート整備)
- 2ヶ月目:単発スポット業務で10万円程度
- 3ヶ月目:ようやく週3案件で稼働開始 → 月収40万円(税抜)
💡 ようやく「生活できそう」と思えたのは3ヶ月目でした。
安定し始めたのは6ヶ月目以降
半年目には2つ目の案件(週2)も並行して受けられるようになり、
- 週5フル稼働
- 月収ベースで80万前後
- クライアントとの直契約でマージンも抑えられた
という流れに。
とはいえ、「単価が高くなった=楽になった」ではないことも痛感しました。
- スケジュール管理・タスク調整が超大変
- 稼働が多すぎて学習・営業の時間が取れない
- 税金の重さを体感(後述)
年間トータル収入と“手元に残るお金”の現実
- 年間売上(請求ベース):約◯◯万円
- 経費:PC・交通費・サブスク等で約◯◯万円
- 税金・保険・年金で引かれた額:約25〜30%
- 実質の“自由に使えるお金”=70〜75%
例えば、年間600万円稼いでも、実際に使えるのは手取りで420〜450万円くらい。
✅ ポイントまとめ
・最初は不安定でも、3〜6ヶ月で軌道に乗るケースが多い
・マージンや経費を引いた“実質手取り”を意識すること
・収入UPより「キャッシュフロー管理」が安定のカギ
無駄だった支出と、やってよかった投資
独立1年目は、「これは必要かも」と思って色々とお金を使いがちです。
でも後から振り返ってみると、「あれ完全に無駄だったな…」「これはやって正解だったな」と思うことがたくさんあります。
ここでは、筆者のリアルな経験から無駄だった出費TOP3/やってよかった投資TOP3をご紹介します。
やってしまった“無駄な出費”TOP3
1. 高額なオンラインスクール・講座(10万円以上)
→ 内容は悪くなかったけど、「今じゃなくてよかった」もの多数。
焦って契約すると後悔します。
2. オーバースペックなツール・ガジェット
→ 高性能なカメラ、使いきれない有料ツール、英語のSaaS課金など。
使いこなせなければ、ただの“お守りアイテム”です。
3. 「仕事してる感」を出すための見た目投資
→ 名刺の紙にこだわりすぎたり、高額デザインテンプレを買って満足。
結果、使わずじまいで終わりました。
やってよかった“自己投資”TOP3
1. 会計ソフト(freee/マネフォ)
→ 最初から導入して正解。記帳も申告も圧倒的にラク。
「お金のこと」を整理するのが最大の精神安定剤です。
2. オフィスチェア&サブモニター
→ 長時間作業を快適にする環境投資は、直接“体と時間”に効きます。
中古でもOKなので、ここにはお金をかけてよかった。
3. 人とのつながりにお金を使う
→ 勉強会・ランチ・SNSの交流で得た情報・案件・仲間。
フリーランスは「人から仕事がくる」ので、ここが最重要。
✅ ポイントまとめ
・モノにお金をかけすぎず、“続くもの”や“人との関係”に投資を
・「不安だからとりあえず買う」は失敗しやすいパターン
・お金をかけていいのは“時間と健康を守るもの”
フリーランス1年目を乗り越えるために必要な準備
フリーランス1年目は、お金も心も不安定になりやすい時期です。
とはいえ、事前にいくつかの準備をしておくだけで、「乗り越えられる力」が格段に上がります。
ここでは、筆者の経験から「これをやっておけばよかった/やっておいてよかった」と思う準備をまとめます。
キャッシュフローの“見える化”をする
まず大事なのは、お金の流れを視覚化すること。
収入・支出・貯金・経費・税金のざっくりスケジュールを月ごとに把握するだけでも安心感が変わります。
- 月ごとの最低限必要な生活費を明確にする
- クレカ支払日や請求タイミングをカレンダーに記録
- “来月どうなるか”が見えるようにする
固定費の見直しと余白のある支出計画
フリーランスの支出で特に見直すべきは「固定費」。
通信費、家賃、保険、サブスク…ここを下げておくだけで「今月ヤバい」が減ります。
また、すべてをギチギチに削るのではなく、“遊び”や“自己投資”に使える余白をあらかじめ予算化しておくと、無理なく続けられます。
案件の“複線化”と営業タイミングの設計
「1社に依存しない」「継続が終わっても次がある」状態をつくるには、複数の案件候補や相談先を常に持っておくことが重要。
- エージェント複数登録
- フォームやスプレッドで営業タイミングを記録
- タイムラグ(面談→稼働まで1ヶ月)を考慮して動く
これだけで、メンタルの安定度が段違いです。
✅ ポイントまとめ
・「見えない不安」を“見える形”にしておく
・キャッシュ・時間・案件すべてに「余白」をつくる
・営業は“今すぐ”のためじゃなく“2ヶ月後”のためにやる
まとめ|リアルな数字を知ることが、不安を減らす第一歩
フリーランス1年目は、わからないことだらけです。
特に「お金」に関する不安は、収入も支出も予測がしづらいからこそ大きくなりがちです。
でも実際に数字を整理してみると…
- 初期コスト:20〜30万円前後
- 稼働開始まで:約2〜3ヶ月
- 年収:スキルや稼働状況により600万円〜800万円も可能
- 手元に残る金額は「売上の70%前後」
というように、しっかり準備すれば安定も不可能ではありません。
お金の見える化、支出の管理、営業の習慣化――
そして「相談できる人や場所」があれば、フリーランス1年目は乗り越えられます。